定番回路のたしなみ(20) CD4046でPLL(フェーズロックドループ)その2

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Joseph Halfmoon

前回、定番のPLL-IC、CD4046を使い始めてみました。初回の前回はPLLの中心要素VCO(電圧制御発振器)の特性を眺めてみました。2回目の今回は、VCO出力に分周器などかませず1:1で外部からの入力信号にフェーズ・ロックを試みたいとおもいます。IC内蔵の位相比較器と外付けLPF(ローパスフィルタ)を追加。
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ぐだぐだ低レベルプログラミング(109)ARM64(AArach64) FCVT、固定小数点

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前回のFCVT命令群は浮動小数点数を整数に変換するものでした。今回のFCVTは浮動小数点数を固定小数点数に変換する命令です。ハード上は整数、でも小数点位置を心の中に秘めて?いるもの。デジタル信号処理では必須。プログラマが小数点位置を管理しないとならないのでメンドイですが高速に計算できます。

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MicroPython的午睡(98) STM32版、Nucleoのクロック設定を見直す

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前回前々回とRTCを触りながら、いったい私はどのクロックを使っているのだろうかと不安になりました。以前の第81回でタイマを触る時に高速のシステムクロックは内蔵PLLからのクロックということは確かめてあったのです。しかしRTCなどのクロック設定は未調査でした。今回は「成り行き」で使っていた部分を調査。 “MicroPython的午睡(98) STM32版、Nucleoのクロック設定を見直す” の続きを読む

忘却の微分方程式(89) 反復練習52、等角螺旋(極座標表示)の弧長を求めよと、Maxima

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前回に引き続き「曲線の長さ(弧長)」を求めます。今回は極座標表示されている関数 r = f(Θ)、rは原点からの距離、Θは角度、のような形について練習します。例題はEquiangular spiral、等角螺旋、等角渦線、対数螺旋、ベルヌーイの螺旋などとも呼ばれる図形らしいです。ぐるぐるまき?

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SPICEの小瓶(22) POLYのパラメータを.STEPできるようにしてみる

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前回はマクロモデルの中で非線形な従属電源の特性をPOLY(多項式)で表現してみました。これができればどんな特性でも思うがままなどとほくそ笑んだのですが、前回の方法では新たな特性のデバイスを定義する度にモデルファイルを書き換えねばなりません。メンドイです。今回は「パラメータ化」してみたいと思います。 “SPICEの小瓶(22) POLYのパラメータを.STEPできるようにしてみる” の続きを読む

データのお砂場(75) R言語、rivers、川のお名前をつけたい、名無しベクトルに名前を

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R言語所蔵のサンプルデータセットをABC順(大文字)優先で拝見させていただいております。今回は rivers とな。北米の主要河川の「長さ」のデータみたいです。長さ順に並べるくらいしかその処理を思いつかないのです。しかしデータは名無しの権兵衛、単なる数値の羅列です。川のお名前がありませぬ。 “データのお砂場(75) R言語、rivers、川のお名前をつけたい、名無しベクトルに名前を” の続きを読む

オプション沼(12) 外部からヘッダ・ファイルを与えられる -include オプション

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コマンドライン・オプションと言っても、よく使うやつもあれば、使い方がわからないやつもあります。中には使い方は分かるけれども、使うべき局面に遭遇したことがないやつもあり。この老人の場合、gccの-includeオプションはそんなオプションであります。外部からヘッダファイルを読み込ませるもの。何時使うの?いまでしょ? “オプション沼(12) 外部からヘッダ・ファイルを与えられる -include オプション” の続きを読む

OPアンプ大全を読む(13) オープンループゲイン、Avolを眺める、実験は見送り

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いろいろあって(WBC見ていたのもその一因でしたが)少し間が空いてしまいました。気を取り直して『オペアンプ大全』読ませていただきます。今回は第2部Chapter-1の4-5であります。テーマは「オープンループ」ゲインとな。これぞOPアンプの核心?であります。今回も実験できそうな測定回路例あり、どうする? “OPアンプ大全を読む(13) オープンループゲイン、Avolを眺める、実験は見送り” の続きを読む

お手軽ツールで今更学ぶアナログ(147) LEDをライトセンサとして使う、既視感?

LEDs
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「アナデバ社(ADI社)のWeb記事『StudentZone』を初回からすべて読む」、2023年1月号の日本語版記事がアップされたので、今回はその初回実習です。恐れ多いので文句は言いませんが、ちと今回記事にはデジャヴ感あり。過去記事の使いまわし(アップグレード?)忘却力で当然忘れてるのだからちゃんと実習しろ、と。 “お手軽ツールで今更学ぶアナログ(147) LEDをライトセンサとして使う、既視感?” の続きを読む

RustにいればRustに従え(8) シェルピンスキーのギャスケット、裏Pascal三角形

Sierpinski64
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前回Pascalの三角形を描いた後、@rithmety様のご指導あり。iteratorの書き方をお教えいただいた上、段数バグっていた(1段少なかった)件も判明。ありがとうございます。今回はPascalの3角形に基づくシェルピンスキーのギャスケット(近似)の描画です。実はPascalの3角形、意外と難物?だった。

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ブロックを積みながら(110) Node-RED、プロット区間の最大値、最小値をゲージ表示

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前回ようやくSQLデータベースからの複数データ系列の重ね合わせプロットができました。今回はちょいと処理を追加してみます。特定のデータ系列のプロット範囲での最大、最小の表示です。ただ数字だけを表示するのも寂しいので、ダッシュボード上にはゲージ表示としてみました。

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GoにいればGoに従え(11) TinyGo、micro:bit v2でLED Matrix

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前回 micro:bit v2であればTinyGoからもADCが使用できることを確認。前々回まで v1.5で実験していたのですが器材を変更。しかし困った問題が。micro:bitのボード表面の5×5のLEDアレイ、見た目は同じ、でもv1.5とv2では結線が違います。折角作ったv1.5用のインタフェース関数は要作り直し。
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手習ひデジタル信号処理(77) Scilab、コンスタレーション・プロットを使ってみる

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Joseph Halfmoon

前回はEYEプロットの例題をなぞりながら、Scilab “comm_tbx”のplot_eyeの使い方を練習。今回はコンスタレーション・プロット、plot_const、信号空間ダイヤグラムです。デジタル変調信号(IQの複素信号)をIQ平面上にプロットするもの。ちゃんと分離できれば良し、出来んとヤバいよというやつ。
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定番回路のたしなみ(19) CD4046でPLL(フェーズロックドループ)その1

CD4046_PLL_BLKdiagram
Joseph Halfmoon

別シリーズにてPLLの練習を行いました。特にトラブルもなく動いてしまいました。物足りない?そこで定番のPLL-IC CD4046を入手、今回よりPLL回路をいくつかエクササイズしてまいりとうございます。PLLの応用回路っぽいところまでたどり着きたいものだ、と希望。とりあえず今回はVCOの周波数を観察。

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