L.W.R.(35)古文書編#6 『bit別冊 16ビット・マイクロプロセッサ』共立出版

bit_May1982
Joseph Halfmoon

米国にはBYTEがありました。そして日本にはbitがあったのです。コンピュータの雑誌(紙媒体)です。そのうちBYTEも取り上げさせていただくつもりですが、今回は共立出版の bit誌、それも1982年5月の別冊です。約250ページほどの分量ですが、まるっとその当時最新鋭の16ビット・マイクロプロセッサの解説書なんであります。

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ぐだぐだ低レベルプログラミング(38) RISC-V、mulとdiv、RV32M拡張その1

TargetBoardandDebugger
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今回のRV32Mは拡張命令セットといいつつ、ほとんどの実装で採用されている筈のもの。整数掛け算と割り算であります。しかし命令が存在しても何サイクルで処理できるのかは実装依存です。まずはmulとdiv命令を使ってみて処理サイクル数を数えてみるところから始めました(前にもやったっけ?忘れているからいいか。)

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部品屋根性(56) MCP1792、CMOSリニアレギュレータ、クセが強いのう

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Joseph Halfmoon

前々回のRTCの運用のために、レギュレータで3.3Vを作って与えました。そのとき使用したのがMicrochip社のMCP1792です。あまり調べずにSOT23の小さいサイズのレギュレータということで購入してあったのですが、よく見たらモッタイない強烈な個性のデバイスでした。そこで今回はたまたま手元にあるレギュレータ4種を比較。

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手習ひデジタル信号処理(9) STM32F446、FIRフィルタその1、直接形

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今回からいよいよデジタル信号処理らしい「手習ひ」に入れます。その最初はFIRフィルタです。まずは素直な「直接形」の実装でその威力をシミジミ味わえ、という感じでありましょう。アイキャッチ画像に振幅特性を示しましたが、いい感じじゃないでしょうか。こちらは書いてあるとおりにやっただけなのですが、ちょっと感動。

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忘却の微分方程式(22) 対数関数、MathematicaとMaxima

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前回は極座標でしたが、今回は対数関数、Logです。改めて使わせていただいてみると、Mathematica、Maximaともにクセがあり、似ているようで似ていない感じもチラホラと。まあ実用的に一番お世話になっているのは対数グラフくらいですかね。あんまり数学という感じでもない。

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お手軽ツールで今更学ぶアナログ(65) ツエナーダイオード、過去投稿をかえりみる

ADALP2000 Diode List
Joseph Halfmoon

「アナデバ社(ADI社)のWeb記事『StudentZone』を初回からすべて読む」の今回は、2019年12月号なのですが、実験無の過去振り返りであります。お楽しみのADALP2000アナログ部品キットの「問題」で以前に該当内容をエクササイズしていたから。それも3回にわたってです。何があったんだっけ。忘れてます。

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ブロックを積みながら(44) Node-RED、Dashboard、Chartノード

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Joseph Halfmoon

Node-REDのDashboardのノード群には、常々お世話になっているのでありますが、よくわからないまま「成り行き」で使ってしまっています。今回はグラフを描くときに使うchartノードについて、使い方を確かめて行きたいと思います。ついでにRandomノードについてもチャッカリとテスト。

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MicroPython的午睡(51) ATOMLite、BMP280の補償計算大変なのね

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前々回、温度と湿度を測ってNode-REDに報告しました。今回は気圧も測るべしということで、定番の圧力センサBosch BMP280をMicroPythonから制御してみることに。ただし読み取りは自前のコードで実施。簡単に圧力読めるものと思っていたら、補償の計算大変なのね。自分でやってみないと身にしみませぬ。

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IoT何をいまさら(100) ATSAMD51、アナログコンパレータ AC を使ってみる

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Joseph Halfmoon

Microchip社 ATSAMD51は、ADコンバータ、DAコンバータだけでなくアナログコンパレータ(AC)も搭載しています。2つの電圧を比較して大きい、小さいを判断できる回路。各種設定はソフトウエアですが、完全ハードウエアのコンパレータ的動作も可能。ただし今回は諸般の事情あり、割り込み受けです。

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L.W.R.(34)古文書編#5 『IBMパーソナルコンピュータ』1983、アスキー監訳

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Joseph Halfmoon

Chris DeVoney, Richard Summe著、菊池訳、1983年3月1日第1版第1刷です。定価2500円也(消費税無。)IBMが1981年8月12日に発表した初代PCの解説書の翻訳です。巨人IBMの業界参入を有名な”Welcome IBM”広告でAppleが迎え撃った?のはこのときのこと。
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鳥なき里のマイコン屋(145) ラズパイPico、C/C++SDKでDMAを使ってみる

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今回はラズパイPicoのDMAC(Direct Memory Access Controller)を使ってみるために、前回の母艦PCのArduino環境から母艦ラズパイ4のC/C++SDK環境に戻ってまいりました。とりあえず最低線ということでソフトウエアトリガのメモリ間転送をやってみたのですが、ラズパイPicoのSDK楽です(別シリーズでやったDMAC実験に比べ。) “鳥なき里のマイコン屋(145) ラズパイPico、C/C++SDKでDMAを使ってみる” の続きを読む

ソフトな忘却力(10) RPi4、Pthreadの実験をOpenMPで書き換えてみた

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前回は、Pthreadを用いた実験プログラムを最適化したものとしないもの、RPi3とRPi4でスレッド数を変えて走らせて比べました。今回はそのときのプログラムを「無理やり」OpenMP化してみました。スレッド数が同じなら、PthreadでもOpenMPでも似たような結果でないかい、と思いましたが、結果は微妙。こだわる人はコダワル? “ソフトな忘却力(10) RPi4、Pthreadの実験をOpenMPで書き換えてみた” の続きを読む

ぐだぐだ低レベルプログラミング(37) RISC-V、無条件JMPもRETも皆CALL

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今回は、CISC風に言うと 無条件JMP、CALL、RETといった制御転送系の命令です。しかし例のごとくで、RISC-Vには CALL に相当する JALとJALRしかありません。「ジャル」一つでJMPもRETも皆やってしまう。清々しいというのはこういうものを言うような気がします。書き方は結構なんでもあり、なんだけれども。 “ぐだぐだ低レベルプログラミング(37) RISC-V、無条件JMPもRETも皆CALL” の続きを読む

手習いデジタル信号処理(8) STM32F446、巡回型移動平均3/3

STM32F446_DUT
Joseph Halfmoon

前回から引き続きの「巡回型移動平均」今回の3回目で完了であります。目出度い、ようやく次回はFIRフィルタに進めます。しかし、3回目、見た目は前回とほとんど同じ画像ばかり。2回目と3回目、唯一の変化は、積分を浮動小数点で計算するか整数で計算するかの違いのみ。信号処理的には「大きな一歩」に思えますが、見た目は同じ。 “手習いデジタル信号処理(8) STM32F446、巡回型移動平均3/3” の続きを読む